宇佐美先制アシストも…躍動は前半だけ

 「キリン杯・決勝、日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ」(7日、市立吹田サッカースタジアム)

 G大阪のホーム、吹田スタジアムで初の代表戦。「代表で1発目が決められれば素晴らしいですし、狙っていこうと思います」。新スタジアムでまだ無得点のFW宇佐美貴史が思う存分に暴れた。前半12分、ドリブルで切り込むと、右足を一閃(いっせん)。相手GKに阻まれたが、このシュートを機に日本の攻撃にリズムが生まれた。

 「(ボスニアは)上背があるので、ピンポイントでなら上(空中戦)でもいけると思うが、下でやるほうが効果的だと思う。連動してスピード感を持ってやれば、崩せる状況は多くできると思う」

 自身の言葉を証明するように、何度も左サイドから好機をつくり、前半28分、再び左サイドでドリブルでペナルティーエリア深く進入すると、ゴール前へクロス。このパスを清武が仕留めた。だが、わずか1分後に失点。場内の歓喜はため息に変わり、後半21分の失点で悲鳴となった。

 「前半のようなテンポを維持できれば良かったが…。(地元で)特に勝ちたかったが、負けて悔しい」。そう話す顔は苦渋に満ちていた。

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