G大阪13戦ぶり黒星も決勝進出

 「ナビスコ杯・準決勝第2戦、川崎3-2G大阪」(12日、等々力)

 G大阪と広島が決勝に進んだ。G大阪は初優勝した2007年以来3度目、初制覇を狙う広島は10年以来2度目の進出。決勝は11月8日に埼玉スタジアムで行われる。阿部浩之(25)が2得点したG大阪は川崎に2‐3で敗れたが、2戦合計5‐4で勝ち上がった。広島も柏に1‐2で負けたが、2試合合計3‐2で勝ち進んだ。0‐2の後半、FW石原直樹(30)が貴重なゴールを奪った。

 1‐1の前半45分だった。左サイドをドリブル突破したFW宇佐美が中央へ鋭いクロスを送り、合わせた阿部の左足がゴールを揺らした。決勝への切符をほぼ手中に収めた瞬間だった。

 戦いにくさはあった。3‐1で初戦を制していたが、「フラット(な気持ちで試合)に入りたいと考えている時点で余計」(宇佐美)と、序盤は完全に川崎ペースだった。

 前半9分に先制を許すと、前線から当たる川崎に苦戦した。ボールがハーフラインを越えることすらままならなかったが、それでも結果を出すのが今のガンバだ。

 42分にMF阿部がFWパトリックとのワンツーで同点弾。さらにエースがアウェーでの2点目を演出した。

 その後の2失点で公式戦では13戦ぶりの黒星となったが「とにかく決勝に進めてよかった」と宇佐美。「僕らのサッカーを貫けば勝てる」。三冠へ、ひとつ目のタイトルは見えた。

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