サッカーのスイス1部リーグの強豪、バーゼルに完全移籍することが決まった日本代表FW柿谷曜一朗(24)が9日、大阪市内でデイリースポーツの単独インタビューに応じた。C大阪のエースナンバー8番を背負いながらの海外移籍に、「めちゃくちゃ苦しかった」と、決断までの揺れた胸中を明かした。柿谷はその後、移籍会見に臨み、時折、目に涙を浮かべながら移籍への思いを打ち明けた。
「めちゃくちゃ苦しかった」‐。決断までを振り返り、柿谷は言葉を絞り出した。
「8番をつけたら海外へ行くという流れを止めるべきだと思ったし、それが当然と思っていた」。日本代表FW香川、清武という2人の8番は、ともに海を渡った。4歳から下部組織で育った柿谷にとって「自分からユニホームを脱ぐことは絶対にしたくなかった」と、強い覚悟で背負ったエースナンバーだった。
C大阪は暫定13位と低迷している。「結果が出ない時に自分だけではどうにもできなかった。周りは『大人になった』と言ってくれるけど、やっぱり成長していないし、自分は弱いと感じた。チームを支えられる人間になるために、いろんな景色を見なければいけない」と明かした。
新天地では14番を背負う。「森島さん(8番)と西沢さん(20番)を足して2で割ったような選手になりたい」と語るだけに、「最高だと思う」と表情を引き締めた。
会見では時折声を震わせながら、「もっと大きくなって、また、このチームで本当の8番をつけられる選手になれれば」と、復帰も“約束”した。移籍は16日付で、15日の川崎戦(金鳥ス)ではセレモニーも実施される。「何よりも、まずサポーターに謝りたい」。最後は自らの言葉で思いを伝える。