香川、トップ下で躍動 マンU決勝Tへ

 「欧州CL・1次リーグ、レーバークーゼン0-5マンチェスターU」(27日、レーバークーゼン)

 A組で日本代表MF香川真司(24)のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は敵地でレーバークーゼン(ドイツ)に5‐0で勝ち、勝ち点11で前回に続く決勝トーナメント進出を決めた。香川はフル出場で2点に絡んだ。D組で既に1次リーグ敗退が決まっているCSKAモスクワ(ロシア)は日本代表MF本田圭佑(27)がフル出場したが、ホームで昨季優勝のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に1‐3で敗れた。Bミュンヘンは勝ち点15で、昨季からの連勝を大会新記録の10に伸ばした。

 モイズ監督から最も得意とするトップ下で先発を任されたのは初めて。自身の今後を左右する重要な一戦で奮起し、チームは5‐0の大勝を飾った。香川は「ゴールが必要だった」と自分で得点できなかったことを残念がったものの「楽しめた」と納得もした。

 前半22分にカウンター攻撃の起点となり、バレンシアの先制ゴールを引き出した。同30分の2点目は、香川が反則を誘って得たFKから生まれた。敵地でリードし、逆襲に重きを置く戦術となって攻撃を仕掛ける回数自体はそれほど多くなかったが、ルーニーとの連係が特に良かった。

 ルーニーは「僕らはともに身勝手なプレーをしない。だから一緒にプレーをしていて楽しい」と背番号26を認め、香川も「常に周りの選手を生かしてくれる。やりやすい」とイングランド代表FWへの信頼を口にした。

 ファンペルシーが不在の試合で香川が存在感を示したことは、チームにとって意味がある。モイズ監督は「シーズンは長い。いろんなコンビを試す必要があるが、きょうのルーニーと香川はとても良かった」と喜んだ。

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