“1ラウンド4分”経験の小林が新王者「5分になってもいけるスタミナはつけてきた」

4度目の正直で初戴冠したストロング小林佑樹(中央)=大阪市大第2体育館
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 「ボクシング・WBOアジアパシフィックバンタム級タイトルマッチ」(26日、大阪市立大第2体育館)

 同級5位のストロング小林佑樹(27)=六島=が同級王者、ベン・マナンクィル(27)=フィリピン=を10回2分52秒TKOで下し、新王者となった。東洋太平洋など過去3度の王座戦で敗れており“4度目の正直”での戴冠に、小林は「本当にうれしい」とリング上で大粒の涙をこぼした。

 壮絶な打ち合いを無尽蔵のスタミナで制した。序盤から手数で上回り、中盤に一時相手にペースを奪われたが「技術では勝てないので気持ちで負けたら終わりだと思った」と10回に執念のラッシュ。相手がグロッキーになったところでレフェリーが試合を止めた。

 小林は昨年12月、栗原慶太(一力)との東洋太平洋バンタム級王座決定戦12回戦で、6回に規定3分のラウンドを4分続行するタイムキーパーの計時ミスを経験した。試合は4度のダウンを喫した末に敗れた。

 再起戦となったこの日は「(計時は)気にならなかった」と苦笑いしながら「もし5分になってもいけるスタミナはつけてきた」と、前回の苦い経験を糧に進化していた。これで戦績は23戦15勝(9KO)8敗。新王者は「負けの数が多いので、もっと勝てるボクサーになりたい」と抱負を語った。

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