世界初挑戦の村中優 過去の計量失格の自虐ネタ交え、あいさつ

 世界初挑戦が決まったWBA世界スーパーフライ級10位の村中優(フラッシュ赤羽)が22日、後楽園ホールのリング上でファンに世界初挑戦のあいさつをした。村中は5月13日、英国バーミンガムで同級王者のカリ・ヤファイ(英国)に挑む。

 川島勝会長とともにリングに上がった村中は「世界戦が決まりました村中です。自分は自分は何十年ぶりに計量失敗で(日本)王座をはく奪されたヤツなので、何十年ぶりに海外で、イギリスでベルトを取ってきます」と15年に犯した2度の計量失格を自虐ギャグにする型破りなあいさつだった。

 「実感はまだないです。スパーリングもしているし、不安はない」と気負いはない。ヤファイについてはすでに映像をチェック。「アマのキャリアがあるので、きれいなボクシングをしますね」と話した。

 階級を上げた再起後は3連勝し評価を取り戻していた。しかし、昨年は引退も頭をよぎったという。「ボクシングをやめようかな、と思ったこともあります。子供もいるし、次(の人生)を考えた方がいいんじゃないかと。だけど、世界の話ってポーンと来るもんなんですね。ボクシングが僕を放さなかった」と笑った。26日からは1週間の日程で静岡・三保の松原で走り込み合宿を行う。正式な記者会見は合宿から帰京後に行われる。

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