井岡一翔4度目防衛、凄絶7回TKO 2回にダウンも冷静に逆転「倍返ししようかなと」

7R、スタンプ・キャットニワットから2度目のダウンを奪う井岡一翔(左)=島津アリーナ京都
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 「ボクシング・WBA世界フライ級王座統一戦」(31日、島津アリーナ京都)

 ダブル世界戦のメインイベントでWBA世界フライ級王座統一戦が行われ、同級王者・井岡一翔(27)=井岡=が7回2分51秒TKOで、暫定王者のスタンプ・キャットニワット(18)=タイ=を沈めた。井岡は団体内の王座を統一するとともに、昨年4月にフアンカルロス・レベコ(アルゼンチン)から奪った王座の4度目の防衛に成功した。

 9歳年下の暫定王者に対し、前日の会見では「レベルの差を見せつける」と言い切っていた井岡は、開始から前に出て圧力をかける。井岡がペースを掌握しつつあると思えた2回、打ち合いの中でスタンプ渾身の右フックがクリーンヒット。井岡が後方に吹っ飛び、世界戦では初めてのダウンを喫した。

 まさかのダウンを喫した井岡はディフェンスを意識しながらも4回に左ボディーを起点に反撃。徐々にペースを取り戻す。スタンプの動きが落ちてきた7回、2分過ぎにリング中央で右をフェイントに使い、左ボディーショットをたたき込む。たまらずスタンプが倒れ込んだ。再開後、フィニッシュは右ボディーアッパー。暫定王者は嘔吐し、レフェリーは試合を止めた。

 逆転KOで試合を決めた井岡は「最初にまずダウンをしてしまったので、やられたらやりかえす倍返しにしようかなと思ってました」と振り返った。6年連続大みそか戦で勝利し、「2017年も唯一無二を心がけて進化していきます。最高の酒を飲んで最高の年を迎えてください。少し早いですが、ハッピーニューイヤー!」とリング上で声を上げた。

 井岡の戦績は22戦21勝(13KO)1敗。スタンプは18戦17勝(8KO)敗。

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