ワタナベ最強女子3人衆が公開練習

 ボクシングのワタナベジムは9日、東京・西五反田のジムで13日に後楽園ホールで行われる「Dangan Ladies Vol.3」でタイトルマッチに臨む女子3選手の練習を公開した。

 WBA女子世界ライトミニマム級王者の古川夢乃歌(ゆのか)は東洋太平洋女子ライトフライ級王者の岩川美花(高砂)を迎え初防衛戦。「体調はバッチリ」としつつも8キロの減量をしているという。「好きなラーメン、お菓子をやめました。でももうあと1キロですよ」と笑った。

 同門で、前に同じベルトを巻いていた宮尾綾香とは週に一度のペースでスパーリングをしたという。「プレスをかけると返されるし、パンチが全然当たらない。いい練習をさせてもらいました」と、先輩のテクニックを吸収。

 日本体育大学4年生で、卒業論文に取り組んでいる。テーマは「女子ボクシングの現状と未来」という。「未来を明るくするにはどうしたらいいか、私なりの考えをまとめています」と真剣そのもの。世界戦を前にした今は執筆中断しているが、現役女子世界王者の論文も試合同様に興味深い。

 また、WBO女子世界アトム級王者の池山直(47)=フュチュール=に挑戦する前WBA世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(33)=ワタナベ=は世界王座返り咲きへ強い執念を見せた。

 昨年10月にWBC女子世界アトム級王者の小関桃(青木)との統一戦に敗れ5度防衛したベルトを失った。その後、大橋ジムから移籍し、出直しが世界戦となった。

 47歳の池山は負ければ規定で引退が決まっており、それを必勝のモチベーションにもしている。宮尾は「池山さんは負けたら終わりと言っているけど、それは私も同じ。崖っぷち同士でいい試合になると思う」と話した。

 大橋ジムからワタナベジムへ移籍後、右人さし指のナックル部にパンチ跡ができた。「移籍して初めてこんな風になった。いい練習ができていると思う」と手応え十分。池山には日本ボクシングコミッション非公認時代の06年に4回TKO負けした。「ここで10年前の借りを返さないともう返せない」と必勝を誓った。

 もう一人、ジム期待の新人で、プロ3戦目で東洋太平洋女子フライ級王座決定戦に臨むチャオズ箕輪は「10本取るつもりのベルトのうちの最初の一つ。東洋太平洋一つと世界9階級です」と自信満々に語った。「倒すボクシングを意識しているのでそこを見てほしいです」と、3戦連続KO勝利でのタイトル奪取を狙っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス