田口、宮崎の挑発完全スルー 涼しい顔で「いろんな人間がいるんだな」

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 ダブル世界戦の調印式と前日計量が30日、都内で行われ、計量は4選手とも1回でクリアした。ライトフライ級では、世界2階級制覇に挑む宮崎亮(28)=井岡=が、4度目の防衛を目指す王者・田口良一(29)=ワタナベ=を何度も挑発したが、田口の天然キャラの前に完全に不発。

 “宇宙人”田口にとっては挑発にすらなっていなかった。計量後の撮影で恒例のフェースオフ。田口は近づく宮崎の唇に思わず吹き出し、逃げ出した。

 「近すぎ。人の領域に入ってきた」と、珍しい生き物に出会ったかのような表情。蛍光の黄色タンクトップに、ど派手シューズ、金縁サングラスをかけ、ふんぞり返る“浪速の番長”を最後までスルーした。

 壇上では絡まれ続けた。「田口チャンピオンも『いつも通り』やっていたら、僕に負けますよ。気を引き締めてやって。僕も気合入っているので」、「チャンピオンの言い方、優しいですね。日本人同士の世界戦だし、盛り上げるためにもっと吹いてほしい」。

 だが、王者はヤンキー流の“舌戦”には全く乗らなかった。「いろんなタイプの人間がいるんだな。僕の周りは高校時代から平和な人ばかりだった」とあくまで優等生。「関西人で盛り上げたいのに、僕が悪役みたい」という宮崎の調子を狂わせた。

 先輩で元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志不在の興行で、メインの責務を豪快に果たすつもり。「勝負はリングの上。河野さんと2人で勝って、内山さんの復帰を待ちたい」と、4連続KOでV4防衛は使命だ。

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