ミニマム級・田中恒成「オレはオレ」

 ボクシングWBO世界ミニマム級王者の田中恒成(20)=畑中=が25日、同級4位のビック・サルダール(25)=フィリピン=との初防衛戦(31日、愛知県体育館)を前に、名古屋市北区の畑中ジムで練習を公開した。年の瀬に名古屋を含めた3都市で世界戦7試合が行われるが、周囲に惑わされることなく最高のパフォーマンスを見せる覚悟だ。

 仕上がりは順調そのものだ。2ラウンド目のスパーリング。残り10秒を切るやいなや、田中が一気にギアを上げる。相手がダウンしそうなほど強烈な連打で締めた。

 練習を終えると、クリスマスムードがジムを包んだ。田中はサンタクロースの帽子をかぶって会見に応じた。バンテージもクリスマスを意識して赤色と白色。「プレゼントはどうしようかと思ったけど」と開口一番に笑わせた。パフォーマンスは順調な調整ぶりと自信の証しだ。

 年の瀬には名古屋のほか東京の井上尚弥、内山高志、大阪の井岡一翔ら世界戦7試合が行われる。「すごいチャンピオンばっかり。オレは確実に一番しょぼいんで…。あんまり気にすると負い目を感じちゃう」と恐縮した。

 対照的に畑中清詞会長(48)は「一番小っちゃいクラスですけど、お客さんがワッと驚くというか、感動する試合になるんじゃないか」と期待を寄せる。もちろん、田中も単なる7大世界戦の一つというだけでは終わらせない覚悟だ。「オレはオレで集中してやる」。最高の戦いとKO勝利をファンにプレゼントする。

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