ヘビー級3団体王者クリチコが判定防衛

 8回、左ジャブをジェニングス(手前)に当て懐に入らせないクリチコ(撮影・大橋小太郎)
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 「WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ」(25日、ニューヨーク)

 ボクシングのWBA、IBF、WBO世界ヘビー級タイトルマッチが25日(日本時間26日)、米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催され、3団体統一王者のウラジーミル・クリチコ(39)=ウクライナ=が、3-0(116-111、116-111、118-109)の判定で、挑戦者のブライアント・ジェニングス(30)=米国=を下し、防衛を果たした。

 2008年2月のスルタン・イブラギモフ(ロシア)戦以来、7年ぶりに米国のリングに登場したクリチコは、ジャブと右ストレートのシンプルなコンビネーションで主導権を掌握。中盤は挑戦者のムーブメントと連打にやや苦しみ、10回にはホールディングで減点も受けたが、クリーンヒット数では大きく上回り、判定には問題がなかった。

 身長で約10センチ、体重で約7キロの対格差を上手くいかしたクリチコは、WBAは8度目、IBFは18度目、WBOは14度目の防衛に成功。試合後は「ジェニングスはとても良いチャレンジャーだった。(自分以外の)多くのトップヘビー級選手に勝てるだろう」と余裕のコメントだった。

 一方、圧倒的な不利予想の中、健闘しながらも初黒星を喫したジェニングスは、「判定はもっと競っているべきだ」と悔しさを隠さなかった。

 クリチコの通算戦績は67戦64勝(53KO)3敗。ジェニングスは20戦19勝(10KO)1敗となった。

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