大毅返上タイトル帝里木下がもらうで

 3月に王者の亀田大毅(25)=亀田=が返上を表明したIBF世界スーパーフライ級の王座決定戦に、同級3位で前日本同級王者の帝里(ている)木下(28)=千里馬神戸=の出場が内定したことが15日、分かった。決定戦は今夏をメドに行われる予定で、IBF同級1位のゾラニ・テテ(南アフリカ)との対戦となる。

 日本ボクシング界を揺るがす“大騒動”の元となった王座に、再び国内ジム所属の選手が挑む。決定戦出場が内定した帝里は「決まったと聞いて、ゾワッとした。ホンマかいな?って」と、正直な心境を吐露した。

 2012年3月に日本王者となって以降は、世界挑戦に照準を合わせて来た。昨年12月、亀田大が体重超過のソリスに敗れた試合も、会場に足を運んで観戦。その後、王座をめぐって起こった一連の騒動を「自分も挑戦したいタイトルだったし、複雑な思いで見ていました」という。

 それだけに、巡ってきたチャンスにかける思いは強い。「なかなか(事態が)スッキリしなかったですしね。世界ランクも上がってきたし、名乗りを上げたいと思っていたところなので、一番いい時期だと思います」と言葉に力を込めた。

 相手のテテは、21戦18勝(16KO)3敗のハードパンチャー。帝里は「動画が1本だけあったんで見ましたが、慎重なのにKO率が高い」と分析。その上で、「自分がじれて倒しに行く形になると思うので、そのための引き出しを増やしたい」と対策を口にした。

 亀田騒動で“いわく付き”となってしまった王座。だが挑む者にとって、その価値は一切揺るがない。20戦無敗のテクニシャンが、満を持して念願の世界舞台に挑む。

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