王者・八重樫、熱中症対策バッチリ

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(12日、大田区総合体育館)

 王者・八重樫が5日、横浜市内の所属ジムで初防衛戦に向けた練習を公開し、フィジカルトレーナーの土居進氏(42)が真夏の試合での熱中症を避けるために万全の態勢で臨むことを明かした。

 八重樫は8月に試合を行ったのは05年の一度しかない。WBA世界Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)も指導する土居氏は、昨年7月の内山のV5戦で、リング上が観衆の熱気と照明などで気温が40度近くになった記憶を踏まえ、「空調がどうなるか分からないが、最悪の事態を考えて準備する」と話した。

 「人間の体温は運動しても37度から38度に保たれるが、暑いと上がっていく。そうなると体の機能が落ち、熱中症とかで倒れる」と説明。インターバル時の水分補給と氷のうでの冷却を十分に行い、体温の上昇を抑えることに努める。

 この日は同門の日本ミニマム級王者・原隆二との2ラウンドの軽いスパーリングで汗を流した八重樫は「中盤から終盤にかけて動いていくのがポイントになる」話した。勝負どころで仕掛ける体力を保つためにも、熱中症防止は絶対条件だ。

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