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白石社長、新団体設立へ動く武藤けん制

2013年6月12日

力強い口調で会見する白石社長＝東京都中央区の全日本プロレス事務所（撮影・村中拓久）

　全日本の白石伸生オーナー兼社長(40)が11日、都内の事務所で会見し、株式譲渡を巡って交渉している武藤敬司前会長(50)の新団体設立の動きをけん制した。「本当かウソか分からないが、手順が違うのでは。交渉中のアクションはいかがなものか。このままいくと交渉打ち切りの上で、選手個々の残っている違約条項の契約をどう円満に解除するかになる」と話した。

　また、諏訪魔(36)に続き、残留の方向へ傾いている選手が複数いるとした。各選手への引き留めはしていないとする白石社長は「看板を守っていくのか。師匠（武藤）の元にはせ参じるのか。選手とは７月以降の事業計画を説明している。聞く耳すら持たないというスタンスも多かったが、このままなら衰退するから改革が必要と話した。（結果的に）残留の方向で検討するという選手が何人かいる」と明かした。

　残留する選手は６月いっぱいで契約解除し、７月から新契約という形は変更なしと明言。９月末まで解除しないとしていた、離脱する選手への対応は柔軟になるもよう。白石社長は、取引先に支障が出ないことを優先した個別の対応となるとした。