名城、舌戦応じず…王者の挑発にも冷静

 「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(9月1日、住吉SC)

 調印式が30日、会場の住吉スポーツセンターで行われた。挑戦者で元同級王者の名城信男(六島)は「これを勝って、もう少しボクシングで飯を食いたい」と、3度目の世界王座奪取に自信を示した。

 両陣営がそろった会見で、23歳の王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)は「名城は年上で、そろそろ終わり。オレは絶対に防衛できる。試合の日に逃げるなよ」と挑発。30歳の名城は「逃げへんわ。試合でしっかり打ち合ってくれたら十分」と笑みを浮かべ、諭すように切り返した。

 負ければ引退の名城は、最後の世界挑戦にかける意気込みが違う。「厳しい練習で最高の状態を作れた。悔いのないように全力でKOを狙う」。万全の準備を整えただけに、舌戦で無駄な消耗はしたくなかった。

 年齢への不安もない。「調子は最高。衰えは感じていない」。36歳で、WBC世界スーパーバンタム級名誉王者の西岡利晃(帝拳)が理想。「年がいってから強くなるパターンもある。それを目指したい」。今回の試合を、ボクシング人生第2章の始まりにする。

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