宮尾、号泣の王座戴冠!人気の起爆剤に

 「WBA世界女子Lミニマム級タイトルマッチ」(16日、よみうり文化センター千里中央)

 挑戦者の宮尾綾香(29)=大橋=が王者・安藤麻里(24)=フュチュール=を3‐0の判定で破って新王者となった。

 勝利を伝えられ、宮尾はリング上で号泣した。「所属ジムじゃなく日本プロボクシング協会会長として、かわいらしいし、オシャレな彼女にボクシング人気の起爆剤となってもらう」と大橋秀行会長が力こぶを作った。

 大橋会長言うところの「ボクシング界の上戸彩」はしかし、見た目だけではない。短大まで8年間、バスケットで培ったフットワークが武器。大橋ジムの八重樫東ら男子に交じり、50ラウンド近くのスパーリングを行ってきた。

 ジムのある横浜や、地元長野から100人が応援する前での華麗な舞は、最後まで衰えることがなかった。「練習では緊張もあって、吐きそうになりながら涙目でやってました。今日は緊張もなかったし『泣いてもいいぞ』とも言われたので」と存分に力を発揮した。

 ニューヒロインは「上戸彩さんに申し訳ないです」と苦笑しながらも、「ブログやツイッターで活動をアップしていきます」。当面は横浜で「プールの監視員の仕事を続けながら、レベルアップを図ります」と愛くるしい笑顔を振りまいた。

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