白井「人生で一番心臓に悪い日」でも「一番幸せな日」

内村航平(左)と笑顔で話す白井健三=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・体操男子団体・決勝」(8日、リオ五輪アリーナ)

 予選4位だった日本(内村航平、加藤凌平、田中佑典、山室光史、白井健三)は、平行棒、床など得意種目で得点を伸ばし、アテネ五輪以来となる3大会12年ぶり7度目の金メダルを獲得した。跳馬、床のスペシャリストとして、チーム最年少ながら多大な貢献をした白井は「人生で一番心臓に悪い日」と笑いながらも「間違いなく一番幸せな日」と喜びを噛みしめた。

 6種目中2種目だけの演技で、精神的にも肉体的にも難しい調整を強いられたが、期待通りの結果を残した。跳馬では自分の名がついた「シライキムヒフン」を完璧に決めて15・633点。そして、最終種目の床では1人目で登場。G難度の「リ・ジョンソン」、最後の自らの名が入った「シライグエン」などほぼノーミスで終了。16・133点と大台の16点を超え、金メダルをたぐり寄せた。

 金メダルの実感は「ないですね」とさらりと答えた19歳だったが、さすがに床の演技を終えた後は大きく一つ息をついた。「コーチの方からも予選の反省練習と言われていた。予選も6種目目で、決勝も6種目目。今年全日本で2位に入った時も6種目目。床に運命があるんだろうなと入って。(予選で犯した)ラインオーバーを気にしてしまったんですけど、力が入りすぎずに良い演技ができたのでチームのみんなのおかげだなと思います」とスタッフ、チームメートに感謝した。

 種目別決勝でも跳馬と床に出場する。「団体第一で考えてきた。今日みたいな演技ができれば間違いなくいい成績もついてくると思う。種目別も結果にこだわらずに、自分の演技をしっかりしていきたいと思います」と抱負を語った。

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