体操男子団体で金、内村の悲願成就 予選4位から巻き返す

金メダルを獲得した日本=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・体操男子団体・決勝」(8日、リオ五輪アリーナ)

 予選4位だった日本(内村航平、加藤凌平、田中佑典、山室光史、白井健三)は、平行棒、床など得意種目で得点を伸ばし274・094点をマークし、アテネ五輪以来となる3大会ぶり7度目の金メダルを獲得した。個人総合以上に団体の結果を重視していたエース、主将の内村にとっては悲願達成となった。銀メダルがロシアで271・453、銅メダルが271・122点で中国だった。

 日本は予選4位となり、序盤で苦手とするあん馬、つり輪を演技しなければならなくなった。あん馬では山室が落下し13・900点と出遅れ。決勝では3人の演技者の得点すべてが反映されるため苦しいスタートとなった。

 つり輪は田中、山室、内村の全員が14点台後半を出してまとめると、跳馬で流れを超えた。加藤がロペスを着地を1歩分の後退でまとめると、内村はリ・シャオペンで15.566点、白井は自分の名がついたシライ/キムヒフンを成功させ15・633点と大きく得点を伸ばした。

 ここから日本は一気に勢いに乗った。平行棒では予選で大きなミスをした田中が15・900点と完璧な演技を披露。加藤は15・500点、内村も15・366点と続いた。

 鉄棒は内村、田中、加藤と3人が15点オーバーを果たし、床では白井が最後のシライなど大技をすべて決めて圧巻の16・133点をマーク。内村は15・600点、加藤は15・466点で後から演技するロシアにほぼ逆転不可能な大差をつけた。ロシアにはラインオーバーのミスも出て余裕を持って日本は歓喜の瞬間を迎えた。

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