中本、粘走で日本勢2大会ぶり6位入賞

 「ロンドン五輪・マラソン男子」(12日、マル発着周回コース)

 バッキンガム宮殿前の大通りを発着点にロンドン市内を3周するコースで男子を行い、中本健太郎(29)=安川電機=が2時間11分16秒の6位に入り、日本勢2大会ぶりの入賞を果たした。キプロティク(ウガンダ)が2時間8分1秒で初優勝した。山本亮(28)=佐川急便=が2時間18分34秒の40位、藤原新(30)=ミキハウス=は2時間19分11秒の45位に終わった。

 “第3の男”が、あわや2大会連続入賞なしの大ピンチを救った。中本は5から15キロまでのケニア勢の大幅なペースアップに対応できず、一時は25位まで落ちたが、そこからも慌てず騒がずマイペースを刻み、着実に順位を上げて行った。24キロ過ぎに9番手集団を走っていた藤原に追いつくと、そのまま集団の先頭をひっぱり、35キロでは5位まで浮上。終盤の争いに敗れ、6位に終わったが、堂々の入賞だった。

 「目標としていた入賞に行けたので、いいレースができた。やってきたことが間違いじゃないと思えた」

 父親の自覚が、男を突き動かした。6月27日に、昨年2月に結婚した玲子夫人との間に長男理久くんが誕生したばかり。ロンドン入り後は、送られてくる写真付きメールが励みだった。日本で応援してくれる家族のためにも結果を出したかった。「走っても家族のことを思い出した。2人でテレビで応援してくれると言っていたので、見てくれればいいんですけど」と、柔らかな笑顔を浮かべた。

 日本勢2大会ぶりの入賞に、日本陸連の河野匡強化副委員長は「日本のマラソンの歴史をつないでくれた。意味のある入賞」とたたえた。世界との差は広がる一方だが、中本は「“マラソン王国ニッポン”をもう1度、復活させたい」。大仕事を成し遂げた一児のパパは、さらなる飛躍を思い描いた。

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