なでしこ連覇ならず…2-5米国に大敗
「カナダ女子W杯・決勝、日本2-5米国」(5日、バンクーバー)
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は5日16時(日本時間6日8時)からバンクーバーのBCプレース・スタジアムで決勝戦に臨み、2-5で米国代表に敗れ、大会連覇はならなかった。
なでしこ(FIFAランク4位)は立ち上がりから米国(同ランク2位)に防戦一方。前半3分に右CKからMFロイドに先制を許し、2分後にFKから再びロイドに決められる。14分には右サイドからのクロスのクリアボールをMFホリデーに右足ダイレクトで豪快にたたき込まれ、16分にはミスから奪われたボールをロイドにセンターサークルからのロングシュートまで決められてしまった。
ようやく27分にFW大儀見優季(ウォルフスブルク)が反転左足シュートを決めて反撃の姿勢を見せる。前半に早くもMF澤穂希(INAC神戸)、FW菅沢優衣香(千葉)を投入して3点を追う。
後半に入り、7分にMF宮間あや(岡山湯郷)のFKから米国DFジョンストンがオウンゴールを誘い1点を返すが、2分後に左CKからMFヒースに決められた。
なでしこと米国は前回2011年ドイツ大会、12年ロンドン五輪に続いて世界大会で3大会連続のファイナルでの激突。ドイツW杯ではなでしこが神がかりな粘りを発揮してPK戦でW杯初優勝を飾り、ロンドン五輪では激闘の末に米国が雪辱を果たした。“最終決戦”の意味合いもあった今回、米国が圧倒的なパワーと攻撃力で、1999年米国大会以来3度目のW杯制覇を果たした。これで両チームの過去の対戦成績は日本の1勝24敗6分け(PK戦は引き分け扱い)となった。