“終盤の浦和”全得点の4割が集中

 今季から2ステージ制が導入されたJ1は、浦和が開幕から12戦無敗の9勝3分けの勝ち点30で頭一つ抜け出している。2位の広島とは勝ち点差を「4」つけている。さらに、浦和はACLに出場した関係で広島よりも1試合多い5試合を残している(3位のG大阪は残り6試合で浦和との勝ち点差は7)。今季の浦和の強さの一つに終盤での得点力がある。

 今季チーム全体で23点を挙げているうち、9点が試合終盤にあたる後半31分以降に生まれたもの。割合で言うと39・1%になる。

 シーズン最後の3試合で2敗1分けと失速し優勝を逃した昨季は後半31分以降の得点は全52得点中10点で19・2%。勝てば優勝だった第32節のG大阪戦は1点が遠く、終盤に2点を奪われて敗戦。勝負弱さが際立っていた。

 昨季の浦和はエースFW興梠を欠くとボールを収められる選手が不在になり、攻撃に連動性を欠く場面が増えた。攻撃を活性化を狙いたくても、ドリブラーのMF関根や、ブラジル出身のMFマルシオリシャルデスを投入するぐらいしか手を打てなかった。

 今季はターゲット役をこなせるFWズラタン、攻守で献身的に走るMF武藤が加わり、さまざまな組み合わせの攻撃パターンを見せられるようになった。例えば武藤は23日の鹿島戦では両チームナンバー1のスプリント回数(時速24キロ)29回を記録(データスタジアム計測、速報値)しており、持ち味を発揮している。

 攻撃陣は得点力のある李や、サイドもシャドーもできる梅崎と顔触れは多彩だ。状況に応じたカードを切れるようになったことが試合終盤の得点増加につながっていると言えるだろう。

 第1ステージの浦和の残りは5試合。鳥栖(5月30日)、柏(6月3日)、清水(6月7日)、神戸(6月20日)、新潟(6月27日)の順で対戦する。

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