浦和サポ 柏木に強烈罵声「柏木降りてこい!!」「お前と話があるんだ!!」

 【2011年6月19日の紙面より】

 「J1、浦和1-3清水」(埼スタ、18日)

 ホームに清水を迎えた浦和は、昨年7月まで在籍したFW高原直泰(32)にダイビングヘッドを決められるなど、1-3で敗れた。浦和は、引き分けを導入した2003年以降では初の9戦連続白星なしとなった。

 サポーターの怒りが、堰(せき)を切ったかのように爆発した。選手が乗り込んだバスに容赦なく罵(ば)声が浴びせられた。「柏木おりてこい!!」「お前と話があるんだ!!」。怒りの対象となったのは、満足のいくプレーを見せられなかったMF柏木だ。

 DF永田は「陽介くん(柏木)は球離れが悪いんじゃない。パスを出すところがない。周りがもっと動いてあげないと」。センターバックとして前線の動きを見守った上で、悪いのは柏木だけではない、とチームの課題を口にした。

 試合を観戦した浦和OBの日本代表MF長谷部(ヴォルフスブルク)は「(FW田中)達也がゴールラインまで守備するようでは厳しい」と話した。選手からも、周囲からも前向きな意見は聞かれない。それが現状だ。

 引き分け導入で90分制となった03年以降は初となる9戦勝ちなし。柱谷GMは「システム、トレーニング、スケジュール。最終的に決めるのは監督。我々は完全に支持しないと」と監督へのサポート続行を明言。すぐに体制を変更するつもりはない方針を明かした。

 その上で「こういう状況なので可能性あることを探っていきたい。やれることがあるのであれば、やっていかないといけない」と、補強の可能性をくちにした。チームは降格圏内の16位。「危機感はある」。安穏と構えてばかりはいられない。

 次節は最下位の福岡戦(22日・埼スタ)。負けはおろか、引き分けも許されない。DF平川は「下を向いてしまうと、余計うまくいかない」と顔を上げた。名古屋戦(4月24日)以来遠ざかっている白星。今度こそつかみ取らないといけない。

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