柴崎 後半36分同点弾も「悔しい」

 「サッカーアジア杯・準々決勝 日本1-1(PK4-5)UAE」(23日、シドニー)

 日本はアラブ首長国連邦(UAE)とベスト4をかけて対戦した。先制された日本は後半36分に途中出場のMF柴崎岳(鹿島)のゴールで同点としたが、1-1で突入したPK戦で1人目のFW本田圭佑(ACミラン)、6人目のMF香川真司(ドルトムント)が失敗し、5人が決めたUAEに敗れた。

 一時は日本を救うゴールを決めた柴崎だったが、試合後の表情は暗かった。「負けてしまったので、悔しい気持ちでいっぱいです」、「こういうところで負けるとは想像もしていなかった。決勝の舞台にたつことを想像していましたけど、本当に今はベスト8で負けてしまって悔しいです」と、淡々と敗戦を振り返った。

 後半9分、MF遠藤に代えて投入された。同点ゴールは持ち味がいかんなく発揮された。本田へ鋭い縦パスを当て、すぐに自らがフォローに入るため前線へダッシュ。本田から落とされたボールに走り込み、ためらわずシュート。UAEのゴールネットを揺らした。

 所属するJ1鹿島では元日本代表・小笠原と中盤でタッグを組み、試合をつくるプレーをしながら、効果的な縦パス、機を見た攻め上がりでチームの屋台骨を担っている。日本が誇る司令塔の遠藤保仁(G大阪)とはひと味違うスタイルを確立している。

 国内合宿中にインフルエンザにかかりオーストラリア行きが遅れるアクシデントもあったが、今大会で存在感は残した。活躍が自信になったか、という問いに「自信というより勝てなかったことが今は…」と悔しさを隠さず、さらなる成長を誓った。

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