八重樫、左肩痛め麻酔打って闘っていた

 WBO世界スーパーフライ級王座の2度目の防衛に成功した井上尚弥(23)とIBF世界ライトフライ級王座の初防衛を果たした八重樫東(33)=いずれも大橋=が9日、横浜市内のジムで一夜明け会見に出席した。八重樫は3週間前に左肩を故障し、麻酔を打って試合に臨んでいた。

 八重樫は腫れ上がった両目をサングラスで隠して会見場に現れた。そして、試合3週間前に左肩を故障し、麻酔を打って試合に臨んでいたことを明かした。練習中に痛みがひどくなり、診察を受けると「左肩肩甲下筋損傷、左肩関節唇損傷」と診断されたという。

 練習では左を封印せざるを得なく、追い詰められた状態。そんな中、4月27日には尊敬する拓大の先輩、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志が王座転落。「やるしかないという状況の中、フワッとしたメンタルではなかった」と、ハンディを背負いながら1-2の判定辛勝。「勝ったことで生き残れた。まずは左肩を治療して、しばらく休みます」と、3児の父の顔で話した。

 また、世界戦では初の判定勝利となった井上尚は、2回に右拳を痛めるアクシデントに見舞われ、その後、左も痛めていた。大橋会長は、最終12ラウンドの猛ラッシュを「最後は流しても判定勝ちを狙えた。だが、尚弥は責任感が強く見せ場を作った。感動した」と絶賛した。

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