平仲ジュニア、TKOで4強進出
「全日本アマチュアボクシング選手権・準々決勝」(20日、岩手県奥州市・水沢体育館)
ライトウエルター級では、元WBA世界スーパーライト級王者の平仲明信氏(52)を父に持つ平仲信裕(19)=芦屋大1年、日連推薦=が村田勝彦(中大、九州ブロック)を1回1分52秒TKOで下し、4強進出。21日の準決勝で12年北京五輪代表の川内将嗣(自衛隊体育学校、日連推薦)に挑む。
1回、左ジャブでペースを握ると、強烈な右がヒット。いきなりスタンディングダウンを奪った。「グラグラしていた」と連打でまとめると、レフェリーが割って入った。
「2回目のダウンを取ってやると最後は雑になった」と反省するものの、父譲りの爆発力。「パンチが重い」と指導する芦屋大の樋山茂監督もうなった。
今春の関西1部リーグで全勝しMVPを獲得し、今大会に初出場。「父は大学1年でベスト4、2年で優勝。(84年)ロス五輪に出場」と前日は話しており、まずは大学1年時の父に肩を並べた。
決勝をかけて戦う川内は10月の合宿で手合わせし、全く歯が立たなかった。「あの人相手に判定で勝てない。きょうみたいに気持ちで胸を借りたい。自分が食らいついていくだけ。倒されるのだけはごめん。平仲の名を汚さないように。怖さはあるけど、勝ちに行く」と、金星を狙う。
