安川悪斗、宝城カイリに敗れ引退示唆

ファンに挨拶をする安川=後楽園ホール
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 「スターダム」(11日、後楽園ホール)

 スターダムの2月22日・後楽園ホール大会の世IV虎(引退)戦で顔面に重傷を負い、9月に復帰した安川悪斗が10日、同期の宝城カイリとシングルで対戦。1年9カ月ぶりの激突で敗れた安川は涙ながらに、「私にけじめをつけさせて下さい」と引退を示唆した。

 試合後に意味深な発言が飛び出した。前回(14年1月)勝利している安川は、前ワールド・オブ・スターダム王者として飛躍した宝城に対し、ストレッチマフラーなどで見せ場は作ったものの、ダイビングエルボードロップ2連発に撃沈した。

 マイクを持った安川は「カイリ!お前は強くなった。これで約束を果たせたな。7カ月前に絶対、リングに戻ってくるといって成し遂げた。カイリとの約束を果たした。あとは…、私にけじめをつけさせて下さい。きょうはそれだけ。トゥービーコンティニュー」と思いを口にした。

 バックステージでも衝撃発言は続いた。「今まで有言実行で生きてきた。いろんな持病でデビューできないって言われたけど、デビューした。愛川ゆず季を倒すと言って倒した。白いベルトを取ると言って取った。7カ月前に必ず戻ると言って戻った。カイリともう1回やると言う約束も果たした。自分の持ってる約束はすべて果たした」。そして、覚悟を決めたかのように「あとは客と約束した『必ずテンカウントゴングを聞いて、スターダム生え抜きとしてリングを下りること』だけ。けじめをつけさせて下さい。きょう言えることは以上です」と強い口調で言い切り、控室に消えた。

 2月の“凄惨マッチ”後、安川の対戦相手だった世IV虎は5月に引退を表明している。

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