坂晃典91秒TKO 2連続KO勝利
「ボクシング・8回戦」(9日、阿倍野区民センター)
日本フェザー級8位・坂晃典(23)=仲里=は橋本和樹(27)=真正=を1回1分31秒TKOで豪快に下し、2試合連続KO勝利を飾った。戦績は11勝(8KO)3敗。
「おなかが緩い感じがしていた」と映像で弱点を見抜いていた。1回、強烈な左ボディーをたたき込むと、相手はもん絶。そのまま連打に持ち込み、ダウンを奪った。立ち上がった相手に襲いかかると、最後は右を打ち込み、仕留めた。
「イメージでは足を使って打たせようと。でも行けると思ったので」と会心の勝利を振り返った。
前戦の4月に対戦したのが8日、傷害容疑で逮捕された京口竜人(25)=大阪帝拳=だった。無敗のホープを相手に1回にダウンを奪われながら、3回、大逆転のTKO勝利。それまで格上相手には気持ちで負けていたが「あれで一皮むけた」と、自信を付けた。
試合後、京口には「ありがとうございました」とフェースブックで連絡。「上でまたやりましょう」と互いに言っていただけに、今回の事件にはショックを受けた。
京口から奪った日本ランク。その初戦を見事に突破。「ランク初戦とか関係ないと思ってたけど、やっぱり違った。チャンピオンになったらまたメンタル面が違うんでしょうね。今、上が見られるようになった」。激戦のフェザー級戦線の若き逸材が頂点を見据えた。