スターダム、ももクロの共通点とは…

 女子プロレス「スターダム」のワンダー・オブ・スターダム&ゴッデス・オブ・スターダム王者・紫雷イオが、3万人規模のイベント「ももいろクローバーZ 桃神祭2015 エコパスタジアム大会」に出撃し、ももクロファンの通称『モノノフ』を振り向かせることを誓った。

 ももクロスタッフにプロレスファンが多く、今年4月にトーク&ライブイベント「ももクロ試練の七番勝負・番外編『VS女子プロレス』」でコラボしたことで、超人気アイドルとスターダムに接点ができた。5月17日・後楽園ホール大会の試合前にはイオ、宝城カイリら主力選手に百田夏菜子、佐々木彩夏らメンバーから激励メッセージが届いた。

 スターダムは7月31日、8月1日に行われる「桃神祭」のうち、1日に会場外に設営した特設リングで2試合行う予定。イオは最高のアピール舞台に手ぐすねを引いている。

 百田推しに近い箱推し(ももクロ全体のファン)というイオは「チャンスでしかない。どん欲にいかないと。『スターダムの良さを広めたい』って言ってて、チャンスをくれたわけだから、それをつかまなかったらアホ」と目を輝かせた。

 2冠王のまま、『桃神祭』に乗り込みたい。1冠(ゴッデス)は確定しているものの、19日・大阪でニッキー・ストームを相手にワンダー王座の防衛戦が控えるイオは、新規ファン獲得にベルトは不可欠と見ている。

 「分かりやすいアイコンだと思う。本当は(イベントまでに)3、4本に増やしたいところだけど、とりあえず2本持って行く」とストーム撃破を宣言した。

 ファン拡大へ追い風は吹いている。「-七番勝負」では、スターダムの試合を間近で見たももクロのメンバーが感動で涙したといい、以後は一部のモノノフがスターダムの試合会場を訪れるようになった。イオは「売店で『モノノフです』と言ってくれたり、反響はある」とうなずいた。

 さらに、「規模が違うから恐れ多い」と前置きしつつ、スターダムとももクロには「共通点が多い」とした。

 「若いし、普通の女の子だけど、ファンの人に応援してもらって、プロフェッショナルとしていいパフォーマンスをしたいと思っている。ジャンルは違えど、目標は近い。それをもっと知ってもらいたい。スターダムも、さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナで大会ができるくらいになりたいし」

 1度見てもらえれば、心をつかむ自信はある。華麗な動きで人気の“天空の逸女”が、ももクロに負けじと、全身全霊で『桃神祭』に挑む。

(デイリースポーツ・大島一郎)

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