日本ライト級は“お坊ちゃま”対決
ボクシングのウォズジムは10日、日本ライト級王者・徳永幸大(25)が同級1位・鈴木悠平(25)=真正=と日本バンタム級王者・大森将平(22)が同級6位・向井寛史(29)=六島=と9月16日、京都市・島津アリーナで初防衛戦を行うことを発表し、京都市内で4選手が会見した。
大森VS向井が南京都高(現京都広学館)の先輩、後輩対決で注目される中、挑戦者の鈴木は必死のアピール。「ファン目線で見ても、互いにKO率が高いし、おもしろい試合になる。こっちにも注目して下さい」。
4月30日に初のタイトル奪取した王者・徳永は「僕は2敗しているけど、いずれも1ラウンドKO負け。1ラウンドだけ気を付けたい。1ラウンドをクリアすれば、勝率は100%。1ラウンドはガードを固めて逃げる」と超弱気戦法。鈴木は「逃げるらしいので、1ラウンドKOを狙う」と挑発した。
徳永は「99%勝つ。残り1%は打たれ弱いので。打たれ弱いのを乗り越えたい」と自ら弱点を露呈。鈴木は「打たれたら(王者は)下がるから弱い。あとメンタルも弱い」とたたみかけた。大森会長は「どっちが王者やねん!」と愛弟子にあきれ顔で突っ込んだ。
両選手は普段から、スパーリング相手を務めるなど、親友同士。プロになりたての頃から「いつか大きな舞台でやりたい」と話していたことが、ついに実現した。
徳永の父・博さんは、建築会社の社長。幼少より徳永家では馬主としてJRAにも出走した馬を所有し、現在は地方競馬に馬を出走させている。一方、鈴木の実家は高級住宅街の芦屋にあり、「僕はそうでもないけど、周りは金持ちばっかりだった」と言う環境で育った。ボクサー界では珍しい“お坊ちゃま”対決にも注目だ。
