イチロー“母の日バージョン”で1安打

チーム練習がなかったフィールドで試合に備えるイチロー(撮影・小林信行)
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 「マーリンズ5-6フィリーズ」(8日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はフィリーズ戦に「1番・右翼」で出場し、4打数1安打1得点。1点を追う九回に代打を送られ、途中交代した。打率は・317(41打数13安打)。メジャー通算2948安打。日米通算4226安打とし、P・ローズのもつメジャー最多通算安打記録まであと「30」とした。

 1日のブルワーズ戦以来、6試合ぶりの先発出場。「母の日」にちなんで各選手がピンク色のバットやソックスなどを使用する中、イチローはピンクをあしらったスパイクでフィールドに飛び出した。

 初回の打席は二ゴロ。昨年8月23日に1打席だけ対戦(結果は一ゴロ)している右腕のノラに対し、初球、外角145キロ直球を積極的に打って出たが、ツーバウンドの打球は野手の正面だった。三回2死走者なしの打席はカウント1-2からの6球目、124キロのカーブに一ゴロ。3点リードの五回は先頭で初球、外角143キロのツーシームを打って遊ゴロだった。

 快音を響かせたのは七回だ。代打・ジョンソンのソロ弾で追いついた後の打席で中前打。中継ぎ右腕、ベイリーにカウント1-2と追い込まれながら低めの124キロカーブをライナーではじき返した。後続の単打と四球で三塁まで進み、休養のため先発を外れた主砲、スタントンに代わって4番に入ったボアの右犠飛で一旦は勝ち越し点となるホームを踏んだ。

 しかし、1点リードの八回にセットアッパーのフェルプスがつかまり、逆転を許す。イチローは1点を追う九回にネクストバッターズサークルで打席に備えたが、前打者のジョンソンが三振に倒れて1死走者なしとなったところで、マッティングリー監督がスタントンを代打で起用(結果は空振り三振)したためベンチに下がった。

 試合はマーリンズがシーソーゲームを落とし、2連敗となった。

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