オートレースの中村雅人（３４）＝船橋・２８期＝が１日、船橋オート２日目１１Ｒを快勝して１５連勝とし、最多連勝記録を１４年ぶりに更新した。従来の記録は、高橋貢が２０００年１２月２３日から０１年１月１４日にかけて達成した１４連勝。中村は前日の３１日に並びかけ、王者・高橋の記録をついに塗り替えた。

　試走でケタ違いのタイム３・３２を出した中村は、新記録の期待もあって圧倒的な１番人気。ハンデ３０メートル４車の大外８枠からスタートし、８番手から外々を回って１周目で６車をごぼう抜き。２周２コーナーで逃げる西久保英幸をまくって先頭に立ち、ゴールでは２着の田中賢を約４０メートルちぎる圧勝だった。

　レース終了後、走路内で「１５連勝達成セレモニー」が催され、詰めかけた多くのファンが地元スター選手の偉業を祝福。中村も車上からファンに何度もお辞儀をし、左手を振って応えた。

　１５連勝は６月２１日の山陽Ｇ１最終日から始まり、川口、山陽、伊勢崎の３節全てを４戦全勝で優勝。１３連勝で今節を迎え、地元ファンの前で２連勝して前人未到の大記録を成し遂げた。

　新記録を樹立した中村は「感想ですか？疲れました。本当に。試走で３２が出たので、負けられないというプレッシャーはありました。明日のこと？もういいでしょう。メンバーもそろうし、いつも通り乗るだけです」とホッとした表情。２日の最終日１２Ｒに行われる優勝戦では、高橋貢に次ぐ史上２人目の４節連続完全優勝と、記録更新の１６連勝に挑む。