ハリー杉山、英国社会の変貌を憂う

 イギリス人の父を持ち、国民投票を現地イギリスで体験したハーフタレントのハリー杉山(31)が29日、ブログを更新し、少年時代に出会った差別体験を明かしつつ、EU離脱による母国の「悪い変化」を憂えた。

 ハリーはEU離脱に伴う負の面がまず経済に表れることを承知しつつ、「僕がもっと恐れる事はもっと日常的な事です」と切り出した。

 ハリーは、イギリスへ移住したばかりの11歳のころに遭遇した人種差別体験を思い起こした。公園でサッカーしていると後ろから削られ、相手に迫ったところ「何か問題あんのか。問題はお前だ。この中国人、帰れよ」と言って胸を突かれた。ハリーはその公園には2度と行かなかった。

 しかしハリーは同じような経験を重ねつつ、「最低な事を言われたら言い返し 結局けんかギリギリ手前で仲良くなる」という文化になじんだ。

 そんなイギリス社会での均衡が、今回は激変する可能性がある。ハリーが28日に現地の記者に確かめると国民投票後、ヘイトクライムが確実に増加しているという。イギリス社会が差別を抱えながら保ってきた均衡が、これからは崩れてしまうのかもしれない。

 ハリーはニューヨークタイムズ東アジア支局長などを務めたイギリス人を父とし、11歳まで日本で暮らしてから英国移住した。18歳で単身日本へ戻り、投資銀行で働きながらモデル業にも就き、やがてテレビ番組で司会を務めたのを機にタレントとして売れるようになった。

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