元キンコメ高橋初公判 制服で自慰行為

 女子高校生の制服を盗んだとして、窃盗などの罪に問われている元人気お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一被告(44)の初公判が2日、東京地裁(菅原暁裁判官)で開かれ、「間違いありません」と消え入りそうな声で起訴内容を認めた。16枚の傍聴席をめぐり、522人が行列。競争率は32・6倍となり、関心の高さをうかがわせた。

 黒いスーツに白いワイシャツ姿の高橋被告は、青白く生気がない顔つきで、終始うつむきがち。裁判官に職業を聞かれ「現在無職です」とほとんど聞こえないほど小さな声で述べた。検察官に起訴状を読み上げられると、消え入りそうな声で「間違いありません」と起訴事実を認めた。目に力はなく、今にも泣き出しそうな表情だった。

 調書によると、「20年前くらいから(窃盗を)やっていた」「(高校に)忍び込み、制服を見ながら自慰行為をしたり、女子高生を空想したり(していた)」と供述したことも明らかになった。

 また、一つの場所で盗んだものは、一つのポリ袋にまとめて保管するなど強いこだわりも。上履きや靴などまで盗んだ理由については「(女子生徒の)制服として一式揃えるため(に盗んだ)」と供述。盗んだものの中には生徒手帳、靴下などもあり、“JKセット一式”に興奮するフェチぶりも明らかになった。

 高橋被告は昨年4月25日、東京都世田谷区の高校の女子更衣室に侵入し、女子生徒3人のブレザーやスカート、生徒手帳など計25点(約3万7700円相当)を盗んだ疑い。その後、14年12月に江東区の高校からもブレザーなど計44点(約24万2900円相当)を盗んだ疑いで再逮捕されていた。自宅からはポリ袋に入った制服など約600点が押収されていた。

 逮捕後は所属事務所を解雇され、「キングオブコメディ」は解散している。

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