高橋健一被告初公判 泣き出しそうな顔

元キングオブコメディの高橋健一被告(2010年9月撮影)
傍聴券を求めて列をなすたくさんの人たち=東京地方裁判所(撮影・園田高夫)
たくさんの人たちが傍聴券を求めて並んだ=東京地方裁判所(撮影・園田高夫)
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 女子高校生の制服を盗んだとして、窃盗などの罪に問われている元人気お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一被告(44)の初公判が2日、東京地裁で開かれ、「間違いありません」と消え入りそうな声で起訴内容を認めた。16枚の傍聴席をめぐり、522人が行列。競争率は32・6倍となり、関心の高さをうかがわせた。

 黒いスーツに白いワイシャツを着用し、手錠に腰縄姿で警察官に両脇を挟まれ法廷に姿を見せた高橋被告は、終始うつむきがちで、今にも泣き出しそうな顔つきだった。

 住所、名前に続き、職業については「現在無職です」とほとんど聞こえないほど小さな声で述べた。検察官に起訴状を読み上げられると、消え入りそうな声で「間違いありません」と起訴事実を認めた。目に力はなく、泣き出しそうな表情だった。

 高橋被告は昨年4月25日、東京都世田谷区の高校の女子更衣室に侵入し、女子生徒3人のブレザーやスカートなど計25点(約3万7700円相当)を盗んだ疑い。その後、14年12月に江東区の高校からもブレザーなど計44点(約24万2900円相当)を盗んだ疑いで再逮捕されていた。

 自宅からは制服など約600点が押収されており、これまでの調べに対し高橋被告は、「性的欲求を満たすためだった。20年位前からやっていた」などと話していた。

 高橋被告は逮捕後、芸能事務所から契約を解除され、「キングオブコメディ」は解散している。

 高橋被告の弁護士は閉廷後、取材に応じ、「(本人は)『いろいろな方に迷惑をかけました』と非常に反省しています」と話し、普段の様子については「今日見た通りです」とした。

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