３月の国会病欠騒動で維新の党から除名処分を受けた“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員（３２）が１６日、大阪・ロフトプラスワン　ＷＥＳＴでのトークライブを開催。問題視された自身の行動について、あらためて正当性を繰り返し主張。議員辞職をする気はないことも強調した。

　上西議員は、小選挙区で落選し、比例で復活当選をした立場として、党から除名されたら議員辞職をするべきではという声が寄せられていることに関して、力強く反論した。「無所属議員は何もできないんじゃないのというコメントをされる方もいらっしゃるんですけど、私以外にも無所属議員の先生方はたくさんいて、それぞれその皆さん方が選挙区で市民に信託を受け、国民の皆さん方の代表者となり、代議をするという形で日々奮闘なさっている。だからこそ、その無所属議員の先生方が選挙で勝ち抜いてこられて、今戦っておられるという現実があるんです」「無所属議員は何もできないという意見は短絡的で暴論だと思っていて…」「少数意見はいらないという方に至っては、そんなことを言い出したら、野党議員がいらないという結論に至ってしまう。それに関しては戦慄を覚えます」と熱弁。だが、疑問視されている、比例の立場で無所属になったことの正当性については、一切触れなかった。

　さらに「無所属議員になると、野党議員より質問の回数も減るんですよ。だからそういう風にいわれてるんじゃないかと思うんですけど、私は２年半の間にいろんな形で人間関係も築いていて、人脈であったり、指導してくださる方もできて、各省庁だったり、関係団体だったりからいろんなお知恵をお借りしていて、シンクタンクになってくれる皆さん方とも知り合うこともできたと。こういう知恵を武器に、これかもしっかりとやっていきたいなと」と、自身の積み重ねた活動について説明。党内で女性に関する問題について熱心に取り組んできたこと、自らの実績を必死に訴えた。ただ、自身の座った席の背後に設置されたスクリーンには、視聴者から「でも、仕事休んだんじゃないの？」といったコメントが乱発していた。

　さらに、一部で京都・宮津行きが「不倫旅行」と報じられたことについては「私は不倫なんかしない」「もし万が一、百歩譲ってそういういことがあったとしても、それは不倫じゃないですからね」と前置きし、「いったん報道されてしまうと、不倫なんて女性の敵やんか！訂正記事が出たとは聞きましたけど、毎日毎日大きな記事で報道してもらって、これぽっちの小さな記事で訂正されても、何の効果もありませんやんか。そういった報道がされたことによって、今まで私が女性の施策としてやってきたことが水の泡になったんじゃないかと」と関西弁でまくし立てつつ憤りをのぞかせた。

　また、４月３日の会見で報道陣や、大阪維新の会・橋下徹代表から突っ込まれて返事に窮した、本会議欠席について「私はその日、お酒飲でないです。二日酔いもないですよ！」と断言。「薬を処方していただいて、飲んだんですよ。飲んだらちょっと体調よくなったんじゃないかと思って、いけるんじゃないかなと思って。以前からお約束させていただいていたんで、先輩議員であって…」「結果的に翌日の本会議を休む結果になってしまったのは、議員として体調管理の不行き届きというのは真摯に反省して、これからそういうことがないようにしっかりやっていきたいと思います」と、前回の会見と同様の説明に終始。理解を得られなかった、体調不良をおしてまで、あえて大阪に帰った理由などには、今回も触れなかった。

　この日のイベントは、大阪都構想の是非を問う住民投票を翌日に控えた状況で開催。「都構想に反対のでは？」との質問には「党を離れたからといって、思想まで変わるわけじゃない」と否定し、「ぜひ投票に足を運んでください」と訴えた。また、橋下代表に対しては「今でも感謝していますよ」と語るにとどめた。

　この日はイベントは飲酒しながら行われ、上西議員は「かわいらしく」とカシスオレンジを選択。中盤では「私、酒癖悪くないですから！」「お酒飲んでも顔にも出ませんし、態度も変わりませんから」と、酒に“飲まれる”タイプではないことを強調した。途中からは早口の関西弁でマシンガントークする“大阪のおばちゃん”スタイルに。理想の男性のタイプにも触れつつ、「こんな騒ぎになって、嫁に行けるんですかね？」と笑いを取った。トークライブ終了後には報道陣に囲まれ、カメラマンのリクエストに応じてガッツポーズを見せる場面も。自身のアピールについては、自信を深めたようだった。