加藤登紀子 きたやまおさむ氏と歌唱

トークがはずむ加藤登紀子ときたやまおさむ(左)=撮影・堀内翔
トークショーで盛り上がる加藤登紀子ときたやまおさむ(左)=東京の日比谷公園(撮影・堀内翔)
名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を熱唱する加藤登紀子(右)、きたやまおさむ(左端)=東京の日比谷公園(撮影・堀内翔)
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 東日本大震災の追悼イベント「ピース オン アース ステージ」が8日、東京・日比谷公園で開催され、歌手の加藤登紀子(71)と元ザ・フォーク・クルセダーズで精神科医のきたやまおさむ氏(68)の「何十年ぶり」(加藤)かのステージ共演が実現した。

 きたやま氏はフォークルの大ヒット曲「帰って来たヨッパライ」中の神様のセリフを披露し、自身と故加藤和彦さんの大ヒット曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を加藤とデュエット。

 避難した被災者の診療を続けているきたやま氏は「心の中の津波、地震は今もその人の心の中に起こっている。周辺に(被災者が)いたら耳を傾けてほしい。それが『素晴らしい愛』ではないかと思います。安心して生きる環境を整えるのが大事」と被災者への支援を訴えた。

 また、「今の歌はみんなに向かって作ろうとしすぎている。知っている人のために歌を書け」と、Jポップに苦言も呈していた。

 初回から4年連続出演の加藤は「もう4年たつけど、私たちが本当にゲットしたいすてきな時代が来るまで続けたい」と継続に意欲。「国の行く末も雨のち雨のち嵐みたいな感じ。一人一人が真剣に、家族や友達と大切に生きるために、自分たちの暮らしをしっかり守らなければいけない時代が始まっている」と語りかけた。

 イベントには初日の7日は7000人、2日目のこの日は1万8000人が来場。この日はロックバンドのOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、NAMBA69、エセタイマーズなどがライブを行った。

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