グループサウンズ（ＧＳ）「ザ・ジャガーズ」のギタリストで、９月３０日に胃がんのため死去した宮崎こういち（本名・宮崎紘一郎）さん（享年７１）の通夜が３日、東京・円泉寺でしめやかに営まれ、ＧＳ仲間であるザ・スパイダースの井上順（６７）、ジャガーズの森田巳木夫（７０）、ザ・タイガースの森本太郎（６８）ら２００人が参列した。

　祭壇には愛用のギターやハットが並べられた。ステージ衣装の宮崎さんが眠るひつぎには、家族やジャガーズ時代の写真、パイプなどが収められるという。

　５０年来の付き合いだった井上は「僕にとっては兄貴分。僕がスパイダースから声を掛けられたとき、宮崎さんは『いいチャンスだぞ』と言ってくれて。お互い切磋琢磨（せっさたくま）して、いいグループサウンズ時代が築けました」としんみり。

　森田は「天国へ行けば信（２００９年に死去したボーカルの岡本信さん）もいるし、俺も近いうちに行くから、酒飲みながらまた音楽をやろう」と悼んだ。