辛坊氏 海難事故での批判に違和感

 6月21日にヨットで太平洋横断中に遭難し、救助された辛坊治郎キャスター(57)が3日、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」(土曜、前8・00)に生出演し、復帰を果たした。多額の救助費用が税金から支払われることについて、一部で批判の声もあがっているが、辛坊氏は「発生したことについて、救助にあたり、「海難事故で『自己責任』という言葉が出てくるのは、違和感を覚えました」と語った。

 海上で遭難した場合、公的機関が行う捜索や救助活動にかかる費用は、遭難者などに請求することはない。民間に依頼した場合は、費用を請求される場合がある。

 番組では、救助費用についても議論された。金額については「目の前で命がけで救ってくれた2人に接していますから、その皆さんにお金を払うとか、それを金額にする(といくらだとか)という発想自体、違うと思っています。制度的にも(自衛隊法83条『災害派遣』)、大変失礼な発想だと思います」と厳しい表情で話した。

 遭難したヨットは保険に加入しており、辛坊氏の生命保険、ヨットの損害保険など、民間による救助の場合には、請求されれば支払うことになっていた、と前置きした上で「国民としての義務を果たしてしっかり納税する、私にできることは少なくともそういうことではないかと思います」と付け加えた。

 また、放送後の会見で、辛坊氏は、海上保安庁や、救難飛行艇で救助に当たった「海上自衛隊岩国第71航空隊」に出向いて事故の説明と感謝を伝えたことも明かした。

 また海上で遭難した人の救助を行うボランティアを支えるための団体「日本水難救済会」に「募金しました」と明かした。関係者によると、金額は500万円という。

 救出後には、さまざまな批判にもさらされた。事故を振り返り、「いろいろ批判されたけど、(言えることは)『生きててよかった』というのが一番です」と神妙な顔で語った。

 辛坊氏は、10日から同番組にレギュラー復帰する。

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