貴乃花親方 理事長就任ならず

横綱審議委員会を終え囲み会見に応じる貴乃花親方=両国国技館(撮影・開出牧)
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 日本相撲協会の理事長就任を目指していた貴乃花親方(43)が28日、取材に応じた。同日に行われた協会の理事会で八角理事長(元横綱北勝海)と2人が理事長に推薦されたが、互選で八角理事長の再選が決まった。貴乃花親方は「肩の荷が下りました。協会員の本分である弟子の育成に力を注いでいく」と語った。

 日本相撲協会の理事長は、理事会で10人の理事による互選で行われる。推薦を受けた者は加わらず、挙手による投票が行われ、八角理事長への投票が多数となった。

 今後の役職について、貴乃花親方は「理事長に与えられた役割を全うするだけ」と言い切った。「仲間たちとこれからの相撲界を考えて明日を切り開く議論はできる。それはこれからも変わらない」と自身を支持する親方衆と連携しながら、職務に当たる考えを示した。

 八角理事長は再選決定後に会見を開いたが、対立候補が貴乃花親方であったことや、互選の詳細については自らは語らなかった。「いろいろな考えがありますので、それはそれで終わり。一丸となって、土俵でいい相撲を見せるということで一丸とならなければならないと思っています」と協会内が分裂することなく、土俵の充実を図ることを誓っている。

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