ヤクルト、楽天などで監督を務めた野村克也氏（８０）が１３日深夜に放送されたＴＢＳ系「Ｓ☆１」で、日本ハム・斎藤佑樹投手（２７）に、原点回帰の勧めを説いた。

　斎藤佑は早実で夏の甲子園大会に優勝。早大でも優勝を経験した。しかしプロでは、５シーズンで通算１４勝１９敗。斎藤佑は同局の取材に対して、「（野球を）辞めた方がいいと思う。辞めた方が楽だと思う」という思いが頭をよぎることを明かした。しかし「でも、ここで我慢できなかったら、野球辞めてからもダメになる気がして」という思いで、野球に取り組んでいるという。

　斎藤佑はこの日、イースタン・西武戦（西武第二）に先発し、３回を無安打無失点のパーフェクトに抑えた。しかし、これを映像で見た野村氏は「全然腕が振れていないよ」と指摘。早実時代と比較して「そりゃ高校時代の方がいいよ」と言い切った。その上で「高校時代のビデオ持っているだろうから、それをもう一回目に焼き付けて、原点に帰る」とアドバイス。「佑ちゃんよ　斎藤“勇気”に　なりなさい」との句を詠み、「あのマー君と投げ合った高校時代に戻りなさい」と、ゲキを飛ばした。