慶大・加藤 全体練習初日に38球ブルペン
東京六大学リーグの慶大が4日、横浜市内の同大グラウンドで今年初めての全体練習を行った。今秋ドラフト上位候補の最速153キロ右腕・加藤拓也投手(3年・慶応)はブルペン入りし、38球を投じた。
昨年はチーム事情から主にリリーフとして活躍。昨秋は自身2度目となる最優秀防御率のタイトルを受賞した。最上級生となった今年は先発に復帰する。大久保秀昭監督は「加藤、加藤、雨、加藤で行きますよ」と、冗談を交えつつも、信頼を強調する。
加藤も「先発?もちろん」と意欲満々だ。昨秋リーグ戦終了後は、フォーム改良にも着手。右足をプレートに平行に置くのではなく、かかとをやや前にすることで、より軸足に重心が残るようになりつつある。「荒々しい中でもぶれないフォーム。自分の場合は153キロを154キロにするより、コントロールが伸びた方が投手として総合的に高くなる」と、狙いを明かした。
個人的な目標は「投げた試合を全部勝てれば。何とか優勝したい。全部勝てれば優勝できる」と設定した。チームは、2月23日から3月11日まで米フロリダキャンプを行う。MLBのマイナーチームとのオープン戦も予定されており「そういうところでやれるのは幸せ」と、まずは本場でメジャーの卵を相手に腕試し。ドラフトイヤーのスタートを切る。