智弁和歌山が決勝進出 功を奏する

4回途中から2番手で登板し力投を見せる智弁和歌山・斉藤祐太=紀三井寺球場(撮影・飯室逸平)
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 「高校野球・和歌山大会準決勝、智弁和歌山6-1箕島」(25日、紀三井寺)

 智弁和歌山が決勝進出を決めた。

 甲子園で歴代最多となる63勝を誇る名将・高嶋仁監督のさい配がさえ渡った。4点リードした直後の四回裏、先頭の箕島・井上にソロ本塁打を浴びた。続く松尾にも左前打を許したところで、1年生右腕の加藤からエース斎藤へスイッチした。

 「本塁打が出て3点リードになってイヤなヒットが出た。これが2点差、1点差になったら高校生の試合はどうなるか分からない。だからピッチャーを代えた」と高嶋監督。斎藤は2死満塁のピンチを招いたが、この回を無失点で切り抜けた。

 その後は抜群の安定感で五回以降、箕島打線をパーフェクトに封じた。「斎藤の対策を練ってきていた。みんな狙っていたのは変化球。打者が真っすぐにあれだけ差し込まれているんだから」と四回裏終了後、斎藤を呼び「相手打者を見れば何を狙っているか分かるだろ」とのアドバイスが奏功した。

 夏の甲子園へあと1勝と迫ったが「甲子園を意識してがちがちになっているようではダメ。好きなようにやらせます。個人個人でやって、それがチームになるんだから」。能力の高い選手たちをまとめる名将の観察眼、戦術眼はやはり、恐ろしい。

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