阪神・坂本 自身初の1試合2発!土壇場九回V弾 自分でもビックリ?「なんでなんですかね」後半戦3連勝スタート

 「ヤクルト3-4阪神」(2日、神宮球場)

 虎の扇の要がバットで大暴れだ。阪神・坂本誠志郎捕手(32)が自身初の1試合2発で熱戦に終止符を打った。四回に2試合連発の4号ソロを放つと、3-3の九回に5号ソロで試合を決めた。チームは今季4度目の同一カード3連勝を飾り、4連勝となった。貯金は今季最多の13、2位・巨人とは今季最大タイの2ゲーム差に広げた。

 人は“覚醒”というかもしれない。坂本自身も「なんでなんですかね」と笑っていた。それでも、32歳になって自身初の2試合連発、1試合2発を打つためには人一倍の努力がある。2夜連続でのヒーロー。「坂本、ありがとう」。グラウンドに虎党の感謝の大合唱を響かせた。

 まずは1点リードの四回1死。ウォルターズの直球を景気づけに左翼ポール際に放り込んだ。「前の打席、三振していたので思い切っていこうと思って。いいとこに飛んでくれました」。滞空時間の長い打球は風にも、声援にも乗ってスタンドイン。これが前夜の3号3ランに続き、キャリア初の2戦連発となった。

 初の快挙はこれだけで終わらない。同点の九回無死。粘って粘ってフルカウントとし、最後はキハダの直球をガツン。打った瞬間に三塁側ベンチからナインが飛び出し、割れんばかりの歓声を浴びながらダイヤモンドを回った。「皆さんの声援が届けてくれたと思います」。決勝の5号ソロは18年の梅野以来、8年ぶりの球団捕手の1試合2発となった。

 主将を任された以上、チームのことをとにかく考えている。6月6日には野手ミーティングを開いた。シーズン途中には野手会を、球宴でも阪神ナインでのお疲れ様会を開催。その行動は先輩から受け継いできたものがある。「福留さんは試合が終わってから、ベンチ裏で一言二言、簡潔にサクッと言ってくれた。それは孝介さんの姿から学んだことかな」。だから今季4度目の同一カード3連勝にも「チームにとって良かった」と自分の活躍よりも喜んだ。

 7月31日から後半戦が始まり、8打数6安打で打率・750、3本塁打、5打点の大暴れ。好調の要因は「なんですかね…。明日、休みなので、一日考えます」と笑顔でけむに巻いた。そう言うが、不調時には早出打撃などで試行錯誤。培ってきた経験が生きている。

 チームは4連勝。2位の巨人と2ゲーム差は今季最大タイに広がった。最後は神宮のファンへ、思いを伝えた。「横浜でも、みんなの打球をスタンドまで届けるような熱い声援お願いします」。ここでも“みんな”と呼びかけた。坂本が打てば盛り上がる。それは、ナインも主将の強い覚悟を知っているからだ。

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