ダルビッシュ 5回無失点で日米通算198勝目 復帰後2戦10イニング連続無失点 一挙6点のビッグイニング呼ぶ力投

 カブス戦に先発したダルビッシュ(提供・共同通信社)
 マウンドで投球するパドレスのダルビッシュ(11)をベンチから見つめるカブス・今永(左から2人目)
 カブス戦に先発したパドレスのダルビッシュ
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 「カブス3-6パドレス」(6日、シカゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手が先発し、粘りの投球で5回3安打無失点に抑えた。打線の援護を呼び込み今季2勝目、日米通算198勝目を手にした。

 初回、いきなり先頭のホーナーに三塁線を破られる二塁打を浴び、得点圏に走者を背負った。続くトークマンは二ゴロに打ち取ったものの、走者は三塁へ進塁。ここでハップを外角ツーシームで空振り三振に仕留めた。モレルは初球の外角スライダーで打ち取り、無失点で立ち上がった。

 二回は2死からスライダーを捉えられて中前に落とされたが、アームストロングを右飛に仕留めた。三回も2死から安打を許し、二盗を決められたが、ハップを内角のストレートで見逃し三振に斬った。

 四回は先頭・モレルにこの試合初めての四球を与え、二盗で得点圏に進まれたが、後続をきっちりと仕留めたダルビッシュ。五回には1死からピッチクロック違反をとられる場面がありながらもペースを崩さなかった。この試合初めて三者凡退に抑え、直後に打線の大量援護を呼び込んだ。この回限りでマウンドを降り、松井が2番手のマウンドに上がった。だがメジャー初被弾を許し2/3回を2失点で降板。3番手もソロを被弾し、終盤で3点差へと詰め寄られた。それでもイニングをまたいだ元阪神の守護神・スアレスが炎の好リリーフを見せて試合を締めた。

 ダルビッシュは首の張りにより、一時負傷者リスト入りしていたが、4月30日のレッズ戦で復帰し5回3安打無失点。今季初勝利をマークし、日米通算197勝目を挙げていた。チームも連敗中だったが、ダルの好投で負の連鎖にくさびを打ち、連勝がスタートした。

 名球会入りとなる節目の記録まであと3勝と迫っていたダルビッシュ。六回にタティスの安打から好機を作り、ダブルスチールを繰り出すなど無死二、三塁。ここでプロファーが中前へ2点タイムリーを放ち、貴重な先制点を奪った。さらにソラーノの中前適時打、キャンプサーノの走者一掃3点二塁打で一挙6得点。打者一巡の猛攻でカブスを突き放した。

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