大和悠河「宝塚OG集まると品格が」

今年ブロードウェイで20周年を迎える名作ミュージカル『シカゴ』。2014年に世界初の女性だけのステージで話題となった宝塚歌劇OGバージョンが、国内3都市+本場ニューヨークを巡演する。初演に続き主人公のロキシー・ハート役(Wキャスト)に挑む元宙組トップスター・大和悠河に、大阪市内で話を聞いた。

舞台は1920年代のアメリカ。人妻ロキシーは彼女を捨てた愛人を殺害し監獄へ。そこで元ヴォードビルダンサーのヴェルマらと出会い、自らの無罪とスターを目指して数々の策を練っていく。ロキシーについて彼女は、「頭がいい女性。最初はヒヨコみたいな女の子が力強くたくましくなっていく姿が素敵。ブロードウェイを訪れるたびに観劇しますが、ロキシーの演じ方で作品の色合いが全く変わるので、責任を感じますね」と分析する。

また、同作品を愛するからこそ妥協も許さない。「再演にあたりゼロからもう一度作るのを意識しました。前回も(オリジナル・プロダクションの)ゲイリー・クリストたちに振付の意味を身体に叩きこんでもらったのですが、今回は細かな手の動きなどがまた違ったりして『最新のシカゴを君たちに教えるよ』と。本当に幸せでした」。

身体の芯は燃えていてもクールにスタイリッシュに。そんな「シカゴ・スピリッツ」を伝授された彼女たちが、7月20日からニューヨークへ乗り込む。「女性だけの『シカゴ』をアメリカの方たちがどう観て下さのるかドキドキします。タカラヅカ出身の私たちが集まると不思議にひとつの世界観が出来上がる。殺人や不倫というリアルな物語なのにそこに品格が生まれるのが魅力」と笑顔。

「大阪公演は一番最後なので、かなりいい感じに仕上がっていると思います。ぜひセクシーで格好いい世界を楽しんで」と、天性の華やかなオーラを振りまきアピールした。大阪公演は8月25~31日に、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席13000円ほか、各プレイガイドで発売中。

取材・文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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