センバツ出場 東邦・藤嶋 投打で爆発

県岐阜商戦の5回に高校通算38本目の左越え2ランを放った東邦・藤嶋=岡崎市民球場で
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 「練習試合、東邦9-2県岐阜商」(12日、岡崎市民球場)

 第88回センバツ高校野球大会(20日開幕・甲子園)に出場する東邦(愛知)が12日、愛知・岡崎市民球場で県岐阜商、高崎健康福祉大高崎(群馬)と練習試合を行った。投打でプロ注目の東邦・藤嶋健人投手(3年)は県岐阜商戦で高校通算38本目の2点本塁打を含む4安打5打点、投げては完投で14奪三振と大暴れした。

 投打の主役のワンマンショーだった。組み合わせ抽選後の初戦となった県岐阜商戦。「4番・投手」で先発出場した藤嶋が中日など6球団のスカウトが見守る前で打って、投げて、魅せた。

 圧巻は4安打5打点の打撃だ。第1打席でプロ注目右腕・村橋から左中間を破る逆転の2点二塁打を放つと、3回にも二塁打。最大の見せ場は5回。2番手・岩井英の126キロ直球をとらえ、両翼99・1メートルと広い球場の左翼フェンスオーバー。今年初となる高校通算38本目の2ランで並外れたパワーを見せつけた。

 「打つ方はたまたま。ただ、逆方向に意識がある中で、体を開かずに打てた点は良かった」

 死球でのケガをさせないよう、センバツ出場校のエースに対しては内角を攻めにくいもの。相手心理を読んで第1、2打席は外角を踏み込んで左中間に運んだ。本塁打は内角球。不意に来たコースにも自然に反応した。マークが厳しくなる甲子園でも外角中心の配球が予想されるだけに、本番に向けて好感触だ。

 マウンドでは奪三振ショーを繰り広げた。14三振のうち12個はスライダーが決め球。練習試合初戦だった県岐阜商の打者が変化球に慣れていなかった面はあるものの、全27アウトの半分以上を三振で奪った。

 「スライダーで空振りもカウントも取れた。投げ分けができたら、こうなる」と藤嶋。当初は100球めどで降板予定だった。森田泰弘監督(56)が「調子が悪かったので行かせた」と、制球が安定しなかったエースに完投を指令。紅白戦を含めてもことし初の9イニングを投げ抜いた藤嶋は「疲れはない。調子が良くない日の練習と思って臨んだ」と振り返った。

 137球の試運転は5安打2失点2四球で、最速は143キロ。関東第一(東京)との初戦に向けて、投打とも順調にステップを踏んだ。

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