【競輪】国家の威信かけ韓流選手来日

 「日韓対抗戦競輪」(26日開幕、京王閣)

 「第3回日韓対抗戦競輪」が26日から3日間、東京都調布市の京王閣競輪場で開催される。日本と韓国の代表選手16人ずつが、それぞれのプライドをかけて熱戦を繰り広げる。これまで、日韓両国の対戦成績は1勝1敗。3年ぶりに来日した韓国勢は、国家の威信をかけて必勝を目指す。

 日韓対抗戦競輪が、いよいよ始まる。韓国勢16人は一致団結して、戦いの舞台である京王閣競輪場に乗り込んできた。21日に来日したあと、レースに向けてバンクで最終調整。韓国競輪公団が用意したユニホームのジャージーには、大韓民国の国旗が左胸に光り、今回は国家の威信をかけて挑む。

 参加選手の最年長でリーダー格は金ミンチョル。「だんだんと気持ちが盛り上がってきました。母国の国旗を胸に付けて走ることは、とても光栄です。責任感を持って走りたい。プレッシャーもあるが、国の代表として恥じないレースをしたい」。日本への対抗心を前面に出す。

 14年の韓国競輪賞金王の朴容範が韓国勢のエースだ。180センチ、90キロの恵まれた体格。強さの秘密を尋ねると、日本とは異なる韓国特有の事情を説明してくれた。

 「韓国には徴兵制があり、約2年間、軍隊に所属する義務がある。競輪選手になるには、兵役を済ませてからでないと競輪学校に入れない。自分は軍隊の団体生活で精神的に鍛えられた。おかげで、今の成績があると思う。日韓競輪は2回目の参加。13年の地元光明では決勝2着。今回は優勝したいですね」

 12年伊東、13年光明と3大会連続出場になる李ウク東は日本の競輪競走にも慣れており、侮れない存在となりそうだ。

 「韓国の競輪にはラインが存在しない。しかし、日本の競輪にはラインがある。日本のルールに適応できれば面白い大会になると思う。この大会が盛り上がれば、日韓対抗戦が年に何回もできるようになると思う。両国の交流が深まり、互いの国の競輪が発展していけばいい」

 日本勢をしのぐような韓国選手団の意気込みは、この日韓対抗戦競輪を“伝統の一戦”に育てたいという熱意だった。

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