【宝塚記念】シュヴァル素晴らしい
「宝塚記念・G1」(26日、阪神)
充実一途の4歳馬が、G1初制覇を狙う。天皇賞・春3着のシュヴァルグランは24日の朝、角馬場で体をほぐして栗東坂路へ。落ち着いた雰囲気で、ゆったりと4F65秒2-15秒7を刻んだ。騎乗した林助手は「実は入っているけど、前走後もピリピリはしていないし、浮き沈みもない。前走も良かったので、それ以上と言われると…ですが、いいですよ」と白い歯をこぼす。
事前発表馬体重は前走比8キロ増の476キロ。「前回の競馬前と全く一緒。阪神の方が少し輸送距離も長い分、絞れると思う」と見通しを語る。前走から5Fの距離短縮にも「もともとこのくらいの距離で競馬をしてきた馬。切れ味勝負より、時計がかかる方がいい。そういう意味で雨が降るくらいがいいのかも。京都2歳Sでも馬場が悪い(稍重)のに、差して3着でしたから」と不安はない。
友道厩舎は、過去に上半期のグランプリに3度挑戦。14年3着の異父姉ヴィルシーナ、08年4着、09年2着のサクラメガワンダーと、鞍上は全て今回と同じ福永が務めてきた。3枠5番からの発進に、同助手は「祐一さんも“内なら内で内なりの競馬ができる”と話していたし、逃げ馬を見ながら行ける競馬のしやすい枠」と期待する。友道&ユーイチのコンビで、今度こそ念願の頂点をつかむ。