【オークス】ルージュ無冠「2着では」

 「オークス・G1」(24日、東京)

 3番人気ミッキークイーンが父ディープインパクト譲りの鋭脚を発揮して優勝。

 何とかたぐり寄せたかにも見えた、樫の女王の座。だが勝ち馬にゴール前で外から強襲され、ルージュバックは2着に敗れた。着差はわずか3/4馬身。レース後、陣営はショックの色を隠せなかった。

 桜花賞は馬群の中で何もできずに9着。それでも世代No.1の力を信じるファンは、今回も1番人気で後押しした。5、6番手で積極的に運び、残り1F過ぎで先頭へ。鞍上のこん身のゲキに外へよれながらも、3着馬の追撃を振り切る体勢を固めた次の瞬間、G1初Vの夢が散った。

 戸崎圭が唇をかみしめる。「前々で運ぼうと思っていた。壁はできなかったが、折り合いもついていた。最後は目標にされた分、きつかったです」。春は無冠で終了し、1番人気馬のG1連敗も「7」に伸ばす結果に。大竹師は「力は示せてホッとした。でも2着じゃ…。あ~」と、深いため息を漏らした。

 今回は放牧先から1週前に入厩という、G1としては異例の過程で臨んだ。「牧場とのコミュニケーションはうまく取れた。でも2着では…」。登録を済ませている凱旋門賞・仏G1(10月4日・ロンシャン)に関しても「今の段階では分からない」と指揮官は言及を避ける。「しゃべればしゃべるほど悔しい。敗因を精査して次に進みたい」と前を向くのがやっとの様子だった。

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