【皐月賞】サブちゃん夢のG1獲りへ

 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 “祭り”の準備は整った。トライアルのスプリングSを制し、3戦無敗のまま牡馬第1冠に駒を進めてきたキタサンブラックが15日、栗東CWで最終追い切りを実施。重い馬場も意に介さず鋭く伸びて、3頭併せの最先着を決めた。オーナーは40年以上も馬主を続ける演歌界の大御所・北島三郎。夢のG1初制覇を成し遂げ、大舞台を独演会にしてみせる。

 演歌界の大御所が長年の夢をかなえるビッグチャンスを迎えている。北島三郎が馬主に興味を持ったのは1960年代(『大野商事』名での馬主登録は73年)。先輩の春日八郎から「サブちゃん、馬はいいぞ」と勧められたのがきっかけだった。

 長男の龍氏にちなんで名付けた所有馬第1号の『リュウ』がいきなり新馬戦を勝利。「デビュー曲が100万枚のヒットを飛ばしたみたいだったね」と完全にハマったという。それから40年以上、「ダービーを獲りたい!」とロマンを追い続けてきた。

 キタサンブラックのほかに、キタサンチャンネルでG2(01年ニュージーランドT)、キタサンヒボタンでG3(01年ファンタジーS)を制しているが、G1は9度の挑戦で01年阪神JFの4着(キタサンヒボタン)が最高だ。

 「G1を勝って競馬場の大観衆の前で歌いたいね。インタビューでいきなり、♪は~るばる来たぜ~ここまで~って」。創刊当時には予想コラムを寄せていた、デイリー僚紙・競馬新聞『馬サブロー』のインタビューでそう話していたが、スプリングS勝利時も「次、勝ったら歌っちゃうよ!」と宣言した。もちろんレース当日は中山競馬場に駆け付けて愛馬に声援を送る。

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